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INTRODUCTION★★★
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音楽史に名を残す、偉大なミュージシャン達。ビートルズ、ストーンズ、プレスリー、ボウイ…そうそうたる面子に混じり、見なれない名がある。不思議に思い写真を探せば、品の無い口ひげを貯えて笑う、およそミュージシャンという肩書きからはかけ離れたイメージの中年男性。名をマッコイさんという。
今回の特集で初めて彼を知った方も多いだろう。それも仕方のないことで、前述の面々に比べてその知名度は極端に低い。なぜか? 彼が49年間の短い人生で、N.Yのリトルバードスタジオから世界へ送り出したレコードはたったの2枚。そう、彼は押しも押されぬ世界レベルの一発屋だったのだ。不本意なレッテルを貼られるに至った理由は様々あるが、それは後程語る。とにかく、身近に55歳前後の知り合いがいたら是非マッコイさんについて訪ねてみるといい。男女職種を問わず、誰もが当然のように、彼の音楽と共に歩んだ青春時代を語り出すだろう。世代を越えて語り継がれるものだけが素晴らしいのではない。一瞬の、あまりにも鮮烈な輝きをもって、同じ時代に生きた全ての人々の心に、永久にその姿を焼き付ける。マッコイさんはそんなことが出来る、偉大なミュージシャンだったのだ。
マッコイさんはギターが弾けなかった。マッコイさんはピアノも弾けなかったし、ドラムも叩けなかった。何ひとつ楽器なんて扱えなかったうえに、更に言うならマッコイさんは楽譜だって読めやしなかったのだ。そんな彼がどうやって自分の音楽を人に伝えたのか。それは鼻歌だった。驚くべきことに彼は、楽器も、紙もペンも使わずに、鼻歌だけで全ての楽曲を生み出していたのだ。だがある日、その創作活動が、1人のお固い大物音楽評論家様の癪に触った。曰く「こんなものは音楽ではない。鼻歌だ」評論家様の腰巾着共も、右へ習えで癪に触ったふりをした。結果、恐ろしいことにマッコイさんの音楽は70年代のある日を境に、2000年にイギリス南西部で狼煙を上げた「ハミングムーブメント(鼻歌復権運動)」によって蘇るまでの四半世紀、完全に世界の音楽シーンから抹殺されていたのだ。
時代に殺された偉大なる一発屋マッコイさん。今回の特集だけで彼の全てを知ることは到底できないが、あなたが彼の鼻歌に触れるきっかけにでもなれば、それは僕にとって至上の喜びである。
2002年11月22日
小手河原隆太郎
快楽音楽誌ライター
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PROFILE★★★
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マッコイさん(1937〜1986)
本名:不明
生年月日:1937年6月17日
出身地:不明
血液型:A型
身長:175cm
体重:88kg
好き:子供、納豆、ムエタイ
嫌い:写真、戦争、生魚
趣味:小豆の先物取引、書類綴じ
宝物:家族
座右の銘:常軌を逸するには常道を知れ
※このプロフィールは「快楽音楽1974年3月号」で組まれたマッコイさん特集を元に、独自の調査を加えて作成しました。
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DISCOGRAPHY★★★
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マッコイさんが残してくれた2枚のレコードの紹介です。
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LOVE EXCEEDS ALL
1969 02/24 Universal Music Group 1973 09/03 日本デミグラスレコード 2001 12/25 猛毒音源社(再発売)
1.LOVE EXCEEDS ALL 2.Marchen song 3.Does your face resemble pickle? 4.spunky age 5.A man's Nakano man 6.Heihachiro Oshio's Rebellion 7.Stapler |
世界的なヒットを記録したマッコイさんのデビューアルバム。猛毒音源社からの再販版は今でも気軽に入手可能です。
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Laser beam
1972 04/11 Universal Music Group 1974 04/26 日本デミグラスレコード
1.Love was carried out in West Coast 2.Laser beam! 3.The man similar to Presley 4.URA Taichi 5.It burned until it became black 6.Let's hum a tune 7.偽花魁 華沈澱桜子 8.Stapler(soy sauce MIX) |
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鼻歌の可能性に挑戦した実験的な楽曲が特徴の2nd。親日家だったマッコイさんの希望で、7、8曲目の収録は日本で行われました。
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BIOGRAPHY★★★
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残された資料を元に、マッコイさんの人生の履歴を追いかけます。
【1937〜ガススタンド勤務時代】
マッコイさん誕生時のエピソードから、少年時代、青春時代にスポットを当てていきます。甘酸っぱい恋の思い出も。
【鼻歌シンガーソングライター時代】
鼻歌の才能を開花させるマッコイさん。下積みを経て迎えた絶頂期から、やがて始まる鼻歌バッシングまでの流れを辿ります。
【スラム時代〜1986〜現在】
スラムへ居を移してからの晩年のマッコイさんと、彼がこの世を去った後の鼻歌の歩みを追いかけます。
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BIBLIOGRAPHY★★★
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【マッコイ自伝 部屋と鼻歌と私】
マッコイさん 著、茅野律子 訳
【ハミングの行方】
飯寄健吾 著
【堀辺流宇宙オーラでナチュラル整体】
堀辺正史源一夢 著
【快楽音楽1973年9月号、12月号、74年6月号】
秘宝島社
【The person who lost music】
J.Ross 著
【Humming died】
V.Malenko 著
【Our Days】
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LINK★★★
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【猛毒音源社】
「LOVE EXCEEDS ALL」を日本で再販してくれた猛毒音源社のサイトです。
【MCCOY MUSEUM】
マッコイフリークにはお馴染みのサイト。彼の全てがここに。
【好き好きマッコイさん】
マッコイさんへの愛が伝わってきます。マッコイさん4コマは必見です。
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